家族ががんになっても希望は消えない。

母が肺がんステージ4になってからの記録です。希望は常にあると信じて日々を過ごしています。

奇跡を願う日々

皆さんこんにちは。もち丸です。

これまでなんだかんだで文章を書いてきましたが、私はやっぱり奇跡を願わずにはいられません。

母が治療を止めてからもうすぐ一年です。最近治療をしていた病院から、自宅近くの緩和ケアがある病院に転院しました。今は体のあちこちに不調が出ているので元気とは言えないかもしれませんが、今のところ日常生活はなんとか送れています。

だからこそ「なんとか奇跡が起こって欲しい。今の状態が長く続いて欲しい」と思わずにはいられません。

 

 

 

 

1、不調の全てはがんから来ているのか?

現在の母の状況ですが脳腫瘍の再発も無く、がん自体も今のところほとんど悪化していないようです。むしろ触ってわかるしこり部分は少し小さくなっているようです。

また貧血に関しては鉄剤を飲む事で多少改善し、体のだるさや息苦しさも少し緩和されたようです

だからこそ奇跡が起こって、完治とまでは言えなくとも、長い時間共存してくれるのではないかと祈ってしまいます。

 

現在は背中の痛みを訴えることが多いですが、緩和ケアの先生の見立てでは「がんから来るものではなく、筋肉の緊張」らしいです。ただ母は骨転移がある為、その分筋肉が偏った緊張を持つことがあるらしく、その意味ではがんが無関係とは言えませんが。

 

でもがんがある人だって、全ての苦痛ががんから来る苦痛ではないと思うのです。

年をとれば腰や肩、ひざの痛みを訴える人は多いですし、本人のせいではないとは言え、運動不足も体の痛みに繋がります。

母が訴えている痛みの原因の10のうち、がんから来ている痛みはもしかしたら4くらいかもしれません。残りの6は運動不足、眼鏡の不具合、ストレス等だといいなと思ってしまうのです。

実際貧血に関しては母が治療を受けていた時は、貧血はがんから来るものだと、貧血に関する詳しい検査すらやってくれませんでした。

それが緩和ケアに入ってから検査をしてみると、鉄剤で症状が緩和される可能性があることがわかり、実際に服用してみると症状が改善されたのです。

 

痛みに関しても痛みが増した際に詳しい検査をしなければ、ただ痛み止めの量が増えるだけになってしまいます。痛みの原因が精査されることなく、痛み止めに覆い隠されてしまう。私はそれがとても怖いのです。

もちろん適切な痛み止めの使用が、母の穏やかな生活に繋がることはわかっています。でも訴えに関してちゃんと調べて欲しい、そのうえで痛み止めを処方して欲しいと思います。(今度お世話になる先生は、その辺は大丈夫そうな感じではあります)

 

それにしても緩和ケアに入った母を毎日間近で見ることがこんなに辛いとは…

母が少し変わった訴えをするだけで、私は怖くてたまらなくなります。

 

 

2、母への怒り

病気になってから母も本当に色々なことを考えていると思います。母と家族どちらの方が苦しいのかは、比較しても意味がありません。

それでも「なんでもっと早く病院に行ってくれなかったんだ」という怒りがあります。

 

母は極度の病院嫌いで病気発覚まで10年以上、健康診断を受けていませんでした。更に余程のことがなければ、病院には行きません。自分ではなく家族が痛みを訴えれば、「すぐに行った方がいい」と心配してくれたのに…

もちろん毎年健康診断を受けていても、がんを見逃すことはあります。それでも血液検査の炎症値等、恐らく何らかの異常はだいぶ前からあったはずです。

最初に脳腫瘍が見つかった時点で、いくつかの転移がありましたから、最初にがんが発生してからだいぶ時間が経っていたはずです。

せめてもう少し早く発見出来ていれば違う状況になっていたのにと思うと、悔やんでも悔やみきれません。

 

本当になんとかならんかなぁ。こんな状態では自分のことを進めるのも大変ですよ。全てが絡み合っているんです。母の病気、コロナ、自分の進路…全てが疲れます。やってられません。

今なら大金を払ってでも怪しい治療等にすがりたくなる人の気持ちがわかります。本当に苦しんでいる人に付け込む奴らは許せません。是非とも地獄に落ちていただきましょう。

 

 

3、自分の心身を守らねば!

本当になんでもない日常がこんなにありがたいことなんて…気付くのが遅すぎます。

今は「池田綾子さんの新CD」と「アロマオイル」、ゲームの「ペルソナ5」が唯一の気分転換です。そろそろ友人と会う機会を作ってもいいかなと思い始めていますが、少し前に股関節を痛めてしまったので、まだスポーツは出来そうもありません。

おまけにストレスからか耳鳴りも大きくなっているので、ここらで自分を労わってやらないとちょっと危ない気がするんですよね。

 

私は長年神経症に苦しんできた経験がある為、心身の健康管理には人一倍気を遣っています。その分体調の変化に過敏になりすぎているんですよね。特に今は色々とストレスが大きいですし、急激な温度変化に自律神経も疲弊しています。

不安と苦痛のセンサーが過剰に働いている気がしますね。

 

今何事もなく生活出来ているように「見える」人を見ると、羨ましかったり悔しかったりします。もちろんそれはその人が悪いわけではなく、自分の感じ方の問題です。それでも今は寛容さはちょっと持てそうにないですね。

本当に苦痛は少なく長生きして欲しいです。願わくば奇跡が起きて欲しいです。