皆さんこんにちは。もち丸です。
最近急に寒くなりましたね。私は暑さにはまぁまぁ強いのですが、寒さには弱くすぐお腹がゴロゴロしてしまいます。暖かった日が懐かしいです。
母が亡くなってからもうすぐ4ヶ月が経ちます。少しずつ慣れてきたような…それでいて寂しい、もう一度会いたい、というような気持ちが強くなってきたような複雑な心境です。
今日は「親孝行」をテーマに書いていこうと思います。
私は「自分がしたかった親孝行」は全然出来なかったと思っていますが、母にとっては少しは力になれた部分があったのかなとも最近少し思い始めました。
その辺りを少し振り返ってみたいと思います。
1、自分がしたかった親孝行
この部分についてはこれまでも何度か触れてきましたが、私のしたかった親孝行の中に「経済的な親孝行」と、「子供や家族を見せる」といったものがあります。そしてこの親孝行は全く出来なかったという悔いがあります。
例えば何か大きい買い物をする時に「全部出すよ」とか、クレジットカードを渡して「これ使っていいよ」と言いたかったのですが、未熟ゆえにそれはほとんど出来ませんでしたね。
今までお世話になった分、少しでも返したかったのですが…
それと結婚や孫を見せてあげることも出来ませんでした。
私は結婚願望は強い方だと思います。ですが様々な理由で結婚に積極的になれないまま、年齢を重ねてしまったと思っています。
もちろん結婚等が親孝行に直結するとは限りませんが、私は母にその姿を見せたかったなぁと思います。
2、孝行したいときに親は無し
私は今この「孝行したいときに親は無し」という言葉の重みをひしひしと感じます。
私はこれまで母に何度も「親孝行したいから長生きしてね」と伝えてきました。そしてその度に母は「なるべく早くしてね」と笑っていましたが、間に合いませんでした。
してもらうばかりでほとんどしてあげられなかった。それが私の心に強く残っています。
母が治療をしていた時も現実から目を背けていたわけではありませんでしたが、「まだ大丈夫」、「奇跡が起きるかもしれない」と願っていました。
ですが実際に母が亡くなると、本当に自分は全てが遅すぎると思わずにはいられません。
そして「究極的には人間は一人なんじゃないか」という、恐ろしい考えが度々浮かんできます。皆その事実に直面しないで済んでいるだけ、あるいは目をそらそうとしているだけで。
「いつか」、「これが達成出来たら」…そんなふうに今達成出来ていない事実に対し、将来に希望を託してそう思おうとしますが、私は間に合わなかった。
やってあげたかったこと、買ってあげたかったもの、見せたかったものは、それこそ数えきれない程ありました。でももうそれを叶えることは出来ません。
仏壇にお供えをしたり、話しかけても正直虚しいです。つくづく自分は駄目だなと思ってしまいますね。
3、周囲からかけられる言葉
ですが他者から見た私の印象は少し違うようです。
私は母が病気になってから、上で書いたような心情を何人かに話してきました。
病院の看護師、医師、ソーシャルワーカー、母の友人等々です。
幾分私を励ます意味合いがあったのかもしれませんが、皆「あなたは充分に親孝行を果たしているよ」と言ってくれるのです。
私はその言葉を素直に受け取れてはいないのですが、今考えるとその言葉には一定の真実があったのではないかとも思います。
実際母は生前に、私のことを心配はしつつも「感謝している」という言葉を他の人に話していたようです。もちろん私自身母から何度も感謝の言葉を聞きました。
ですが上で述べたように、私はしてあげられなかったという想いが強いです。
「私にかけてくれた言葉は本心なのだろうか?」。もちろん人に確認したとしても「本心」と答えてくれるでしょうが、その言葉を素直に受け取り、自分の安堵に変えることはまだ難しそうです。
4、自分がしてあげられたこと
一方私が母に対して出来たことと言えば、
- 母の通院にほとんど付き添ったこと(車での送り迎え含む)
- 通院・入院や保険等の各種手続き、外部とのやりとり全般を担当
- 家事手伝い
- 買い物等お出掛けフォロー
- 診察や治療説明時の対応フォロー、診察内容まとめ
等でしょうか。
こうして書いてみてもあまり大きなものはない気もします。やはり自分がしてあげたかったことに比べれば、天秤は釣り合わないような気がします。
ですが思い出すと母から「本当にありがとう」という言葉は何度ももらいました。
今この文章を書いていても色々思い出して泣けてきます。
5、最後に
やはりブログはいいですね。自分の気持ちや考えを惜しみなく表現出来ます。
最近母関連の手続きが落ち着いたのですが、その分考える時間が増えました。今は何かから逃げるように就活や資格の勉強をしています。
後少し気になるのが、母がいなくなったことで家族間が少しギクシャクしていることです。特に父と姉ですね。
皆余裕がなく、家庭での役割が大きく変わったストレスも関係していると思いますが、出来ることならこんなキツイ時位穏やかに過ごしたいものです。
ただ母が亡くなる前に「今こうして母と過ごしている時間はとてもありがたいものなんだろうな」と、しみじみと感じる時が何度かありました。とても温かい時間でした。
出来ればもう一度あの感覚に浸りたいですが、それはもう叶いません。
最近急に寒くなり、今年が終わろうとしています。それがとても寂しいです。
毎年「今年の正月が家族全員で過ごす最後の正月になるかもしれない」とどこかで思っていましたが、とうとう来てしまいました。
色々と心身に負担がかかる時期ではありますが、皆様どうかお体にはお気を付けください。