家族ががんになっても希望は消えない。

母が肺がんステージ4になってからの記録です。希望は常にあると信じて日々を過ごしています。

母に対する無力感

皆さんこんにちは。もち丸です。

私は最近日々母に対して無力感を感じています。「母は毎日辛い症状があるのに、自分には何も出来ない」という無力感です。

今回は気持ちの吐き出しなので、いつもよりは短めの記事になっています。

 

 

 

1、母の体調は今一つ

最近母の体調は今一つです。肩こり、足のむくみ、手足のつり、腰の痛み、息苦しさ等、毎日不調に悩まされています。

ステロイドの服用により、食欲や行動力はあるのですが、毎日毎日嫌になるはずです。

私なんて体に一つ気になる症状があるだけで、気になって仕方なくなるのに…

 

でも母が「~が痛い」と訴えても、直接痛みを軽くしてあげることは出来ません。出来ることと言えば話を聞いたり、代わりに物を運んだり、肩や足を揉んであげることくらいのものです。

自分がしたい親孝行はそういうことではない。それはまだ出来ていない。

 

 

2、受け流すことへの罪悪感

今は母と一緒に過ごしている為近くでサポート出来る分、毎日毎日母の姿を見て、苦痛の言葉を聞くことになります。

さすがにその全てに反応しているとこちらももたないので、最近は苦痛の訴えの何割かを意図的に受け流すことがあります。でもその後その対応を取った自分に自己嫌悪を抱いてしまうんですよね。

 

 

3、母と病気に対する怒り

それと理不尽な話ですが、母に腹が立ってしまうことがあるんです。

「頼むよ、治ってくれよ」という思いです。

もちろん口が裂けてもそんなことは言えません。母自身が治るものなら治りたいと思っているはずですから。

 

それともう一つ腹が立つことがあります。これまでもブログで何回か書いてきましたが、母は病気発覚前、何年も健康診断を受けていなかったのです。極度の病院嫌いなのです。

私は「あの時病院に行っていれば、こんなことにはならなかったかもしれないんだぞ!」と腹が立ちます。

もちろん毎年健康診断を受けていても、病気が発見されないことはあります。でも母は病気が分かった時点で、いくつもの転移がありました。その為「これだけ転移があれば何らかの検査に引っかかっていたのではないか」という考えは拭えません。

 

「もう少しだけでも早く見つかっていれば」、「無理やりにでも病院に連れて行っていたら」と思わずにはいられません。

「なんだよステージ4って。手術も出来ない、放射線治療も出来ないなんて地獄かよ。なんにも悪いことしてないのに」と、怒り、悔しさ、悲しさが溢れてきます。

 

 

4、母へのサポートも自己満足なのか?

私は日々母をサポートしているつもりではありますが、「ひょっとしたら自己満足なのではないか。親孝行出来ていないという罪悪感を、母をサポートすることで薄めているだけなのではないか」と思う事があります。

自分にお金があったら、行動力があったら、もしかしたら治療や生き方にも他の選択肢を提供出来ていたのではないか…

そう思うことがあります。

 

もちろんそういったことを他の人が自分に相談してきたとしたら、私はきっと言葉を選びながら、少しでもその人の罪悪感を軽く出来ないかと思うでしょう。

でも自分に対してはそれが全然出来ないのです。いやあ辛いですね。

 

 

5、緩和ケアに対するモヤモヤ

しかしなんなんでしょうね。緩和ケアって。

治療と違って明確な道筋も目標もない。薬の種類と量の調整の繰り返しです。

毎回言いたいことをまとめて先生に伝えていますが、全ての症状に満足な対処は難しいのが現状です。せめて症状が緩和されればと、処方された薬に希望を持ちますが、思うように効かない時、「治療どころか緩和すら出来ないのか」と、怒り・無力感・絶望感にとらわれます。

 

正直キツイですよ。やってられなくなります。

何人かに「なるべく笑顔でいよう」と言われましたが、「なるべく笑顔で?そんなこと出来るわけないだろう!」と腹が立ちます。

私と同じく家族をサポートしている人には、少しは私の気持ちが通じるのでしょうか…

 

 

6、最後に

わずかな希望を持って治療をしていた時期が、かなり昔のように感じます。その時は可能性は少なくとも、わずかでも希望を持てていた分、精神的にはかなりマシだったように思います。

 

老いは程度やスピードの差はあれ、誰にでも訪れます。でも病気に関してはなる人もいればならない人もいます。やっぱり公平とは言えないですよね。

 

今私と同じような状況にいる方達へ。今閉塞感を感じていますよね。先のことを考えると不安と恐怖しかないという人もいるのではないでしょうか。

気の利いたことは言えませんが、私は同じような苦しさの中にいます。あなたの苦しさに少しは共感出来ると思います。

最近気温差も大きいので、どうかお体には気を付けて。例え現実的ではないとしても、奇跡を祈り、日々丁寧に過ごしていきたいですね。